マークハーンを手がけるグラフィックデザイナーMASAへの15の質問

自身のブランドMARC HARN(マークハーン)を手がけ、洗練されたデザインとメッセージ性で反響を呼んでいるグラフィックデザイナーMASAにALLGOOD POSTがインタビューを敢行。

気になる15の質問を伺ってみた。すると普段では語られることがない、MASAのパーソナルな部分やデザインに対する想いが垣間見られた。

Q1.グラフィックデザイナーになったきっかけは?

小さいころから絵を描くことが大好きで、学校の勉強ノートはいつも落書きだらけでした笑
進路を迷ってるときに、偶然グラフィックデザイナーという職業を知り、自分に合っているなぁと思い専門学校に入学しました。専門学校に入学する前は、ストリートフィギュアに憧れて造形師さんになりたいと思っていました。

Q2.学生時代はどんな学生でしたか?

ヒップホップ、レゲエ、ダンスに夢中な少年でした。週3ペースで友達や先輩とクラブに行っていました。憧れのダンサーさんの動画やブログを毎日のようにチェックしていましたね笑
BASE HEADSさん、PRIME TIMEさん、SCREAMさん、THE TEAMさん、キリがないくらいたくさんいます笑
デザインとダンスの両方が楽しくて楽しくてしょうがない時期だったと思います。

Q3.MARC HARNを始めたのはいつ頃ですか?きっかけはありますか?

MARC HARNは、2014年にプライベートブランドとしてスタートしました。当初は自分が着たい服を作りたいと思ってスタートしたのがきっかけです。あとは、自分のデザインした作品を形にして残していきたいという想いもありました。

Q4.実際にスタートしてみてどうでしたか?大変なこともあったかと思いますが。

はじめは自分用に自分で刷っていたんですが、先輩や友達も着てくれるようになって、純粋にすごく嬉しかったです。一緒に遊ぶ時とかも着てくれたり、本当に周りの友達に支えられているなぁと感じます。みんなにはいつもすごく感謝しています。一つのものを完成させるためには、大変なこともたくさんありますが、とても勉強になることばかりです。

Q5.デザインで心掛けていることはありますか?

細かい部分も納得がいくまで妥協せずに制作を行っています。細かい積み重ねがとても大切だと思っています。なので今の自分ができることを全力で取り組んでいます。見えない部分でも、強い拘りや情熱を持って行うことで商品にも伝わり、受け取ってくださる方々にも伝わると信じています。逆に中途半端ないい加減な気持ちだと、それが伝わってしまうと思っています。誠心誠意を込めて一つのものを作ることがとても大切だと思います。

Q6.どういったときにデザインを思い浮かびますか?

ふとした時に思い浮かぶ時もありますし、自分に起きた出来事、そのときの想いや考え方をデザインに落とし込むこともあります。

Q7.影響を受けたアーティストやデザイナーはいますか?

いつもたくさんの方々から刺激や影響をもらっています。あと僕はヒップホップが好きなので、ブラックカルチャーには特に大きな影響を受けています。他にも映画や音楽、プロダクトデザイン、建築、色んなものから刺激をもらっています。

Q8.MASAさんにとってのファッションアイコンは?

ファレル・ウィリアムス氏です。もう憧れの存在ですね。ファッションはもちろんですが、音楽も大好きです。他にも、カニエ・ウェスト氏、キッド・カディ氏、アンドレ・3000氏の大ファンです。

Q9.ファレル氏が手がけるビリオネアボーイズクラブのコンテストでも準優勝されていましたよね?

はい、お陰様でセミグランプリを頂きました。当時のことは今でも鮮明に覚えていますね。オーリーマガジン主催のコンテストだったんですが、仕事終わりに地元の本屋さんに駆け込んで雑誌を購入して、受賞を知ったときはそのまま車の中で男泣きしました笑
自分の憧れの人が認めてくれたというのは、本当に心から嬉しかったです。第3回では、DJ DARUMA(PKCZ)さんが手がけられていたクレープマンのコンテストでもセミグランプリ受賞をいただきました。

Q10.2度も受賞されたんですね。第1回目は応募されなかったんですか?

もちろん応募しました。第1回目は、NIGO®さんが審査員でア・ベイシング・エイプのコンテストでした。僕は落選したんですが、その時に「自分には何が足りなかったんだろう」ってすごく考えました。その経験がとてもターニングポイントというか色んなことを学びました。失敗から何を学ぶかが大切だと感じました。

Q11.バンズのアジアデザインコンテストでの思い出はありますか?

毎日がとても刺激的で夢のようでした笑
僕にとってかけがえのない思い出です。

Q12.コンテスト期間はどのように過ごしていましたか?

バンズが用意してくれたスタジオに朝から夕方まで、アーティスト全員でこもって制作活動を行っていました。夜はレストランに行ったり、クラブに行ってリフレッシュしたりしていました。
授賞式当日は、スクールボーイ・Qのライブがあったり、ビデオ部門で優勝した神奈川県逗子のスケートクルーにも出会えたり、とても楽しかったです。他国で活躍するアーティストのみんなと友達になれたのも僕にとって宝物ですね。

Q13.普段リフレッシュのときにしていることは?

自然が大好きなので自然がある場所に行ったり、神社に行くことが多いですね。あとは美味しいご飯を食べている時がすごく幸せです笑

Q14.神社ではどんなお願い事をしますか?

自分で言うのは凄く恥ずかしいんですが笑
「世界的なグラフィックデザイナーになって、世界中の方々にデザインを通して幸せや感動をお届できますようになりますように。」といつもお願いしています。あとは必ず感謝の気持ちをお伝えしています。神社へのご参拝は僕にとって凄く大切ですね。

Q15.今後の活動などについて教えてください

マークハーンの新作が春頃にリリース予定となっています。マークハーン以外では、個展を開催したいと思っています。人生初の個展ですが、アートやデザインを通して少しでも幸せや感動をお届けできたら嬉しいです。

グラフィックデザイナーMASA
専門学校卒業後、グラフィックデザイナーとして活動を始め、2014年にマークハーンをスタート。様々デザインコントストでも賞を受賞し注目を集めているグラフィックデザイナーの一人。

受賞歴
2013年 「BillionaireBoys Club T-shirts Contest」セミグランプリ受賞
2014年 「CREPEMAN T-shirts Contest」セミグランプリ受賞
2018年 「VANS ASIA CUSTOM CULTURE 2018」ジャパングランプリ受賞&日本代表
2021年 「Wasted Youth T-shirts Contest」入賞※全て同率

公式サイト:https://masa510.com/
Instagram:@masamarcharn https://www.instagram.com/masamarcharn/

MARC HARN
公式サイト:https://shop.marcharn.com/
Instagram:@marcharnofficial https://www.instagram.com/marcharnofficial/